「ダブルブラッシング法」
今回は表題のダブルブラッシング法についてのお話です。
結論から申しますと、このダブルブラッシング法の主たる目的はフッ素による虫歯予防効果を最大限に発揮させるということです。
実際の手順の前に、フッ素について少し。
フッ素の虫歯予防効果は疑う余地のないところなのですが、中にはよくない噂を耳にしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
・小さい子供にフッ素を使いすぎると歯のフッ素症になる。
・中毒を起こす可能性がある。
・発がん性がある。ダウン症の原因になる。
などなど。
インターネット上にはさまざまな恐怖情報が満載です。
ひとつひとつの詳細な解説は割愛しますが、適切な量を使用している限りは悪いことはありません。
幼児が間違えてフッ素入りの歯磨き粉を1本飲んでしまったとか、通常の使用量の何倍もの量を毎日毎回使っている、などといったことでもない限りは心配はありません。
以前違う話題の時にも書いたかもしれませんが、塩でも砂糖でも水でも過剰に摂取して体に良いものなんてないんですよね。
フッ素だって同じです。
適量使えば歯には良いですが過剰に取れば体に良くない、当たり前のことです。
さてダブルブラッシング法についてですが、文字通り一度に2回の歯磨きをするということです。
この方法をするのはタイミングは寝る前の歯磨き時だけでいいと思います。
【手順】
まず通常通りに磨いてください。
1回目は歯磨き粉を使っても使わなくても構いません。
歯医者さんで習った方法でしっかり磨いてください。
歯間ブラシ、デンタルフロスなどの補助用具ももちろん使っていただいて大丈夫です。
磨き終わったらしっかり気が済むまでうがいしてください。
そして2回目。
2回目は歯磨き粉を適量歯ブラシに出して、口の中全体に馴染ませるように数分磨いてください。磨くというより行き渡らせるといった具合です。
その後、うがいをせず余分な歯磨き粉を吐き出すか、ごく少量の水(5ml~15ml)で軽く一度だけゆすいでください。
これで完了です。
この後はもちろん飲食せずに御就寝ください。
就寝中は唾液の分泌が極端に減るため、翌朝起床時まで口の中で有効なフッ素濃度が保たれやすいと言われています。
一生懸命歯磨きをしても、100%完全に歯磨きをするというのは不可能です。
フッ素には磨き残しから虫歯が作られるのを防ぐ効果もあります。
ぜひ試してみてください。
最後に各年齢における歯磨き粉の使用量と含有フッ素濃度の目安を載せておきます。
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-2220