「当院における歯のホームホワイトニングについて」
今では、どこの歯科医院でも行われている歯のホワイトニング。「自分の歯を削らずに白く出来ればいいな。」と考えていらっしゃる方も多いと思います。ホワイトニングは大きく分けて、診療室で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングの2つがあります。オフィスホワイトニングは、光などを当て急速に歯の色を白くすることができますが、多少歯の透明感がなくなったり、色の後戻りが早いなどの欠点もあります。私としてはホームホワイトニングの方が自然で後戻りも少ないという実感があり、多くの患者さんに勧めています。
ホワイトニングの歴史は古く、海外では100年程前から研究が行われてきました。初めはミョウバンや酸を使っていたらしいですが、うまくいきませんでした。現在のホワイトニング方法は、1989年の海外のある研究グループの発表が基になっています。歯肉炎の治療(殺菌)の為に使われた過酸化尿素に歯を白くする効果があることが、偶然に発見されたのです。
オフィスホワイトニング用の薬剤は、1991年にアメリカ松風(メーカー名)からHi-Lite(商品名)が発売されたのが世界初でした。ちなみに日本では遅れること7年後の1998年に、この薬剤に対する厚生労働省の認可が下りています。現在でも2種類(もう一つは2006年に発売されたピレーネという商品)しか認可されていません。ホワイトニング最先端のアメリカでは100種類以上が販売され、かなり普及・進歩しています。日本では厚生労働省の認可がなかなか下りず、アメリカよりも10年以上遅れていると言われています。
日本でも歯が白いことが美しいと啓蒙されていますが、それが浸透し始めたのは1995年「芸能人は歯が命」という東幹久さんと高岡早紀さんのCMからではないでしょうか。しかし日本でホームホワイトニングが認可されたのは2002年、アメリカのナイトホワイトエクセルという商品が最初です。当時のアメリカの製品からみると3世代遅れの製品でしたが、ここからやっと日本での普及が始まったのです。
当院では、Hi-Liteが厚生労働省から認可された1998年頃よりオフィス&ホームホワイトニングを始めました。その頃はホームホワイトニング剤は日本で認可されていなかった為、アメリカから直輸入で製品を取り寄せていました。色々な濃度のホワイトニング剤を現在まで使用してきましたが、濃度の濃い製品はとても歯にシミやすく長時間使用することができませんでした。その結果、効果がでるまで数ヶ月かかる事がしばしばでした。そこで、当院では歯にシミにくいホワイトニング剤を新たに選定しようということになりました。
10名のボランティアを対象に臨床試験を行い、その効果を分析した結果、知覚過敏予防の薬剤を含有し歯にシミにくいホワイトニング剤を新たに採用することになりました。濃度は2種類あり、症状にあわせて使い分けができるようになり、 夜間の使用も可能になりました。これにより患者さんの「歯が白くなった」という実感が約2週間で現れ、1ヶ月後にはかなり満足度の高い効果が得られました。歯がシミる方もほとんどいませんでした。
以下に示す写真は、当院で行った最新のホームホワイトニングの1例です。上顎のみホワイトニングを行いました。上段が術前の写真、下段がホームホワイトニング開始して約3週間後の写真です。この症例を含め臨床試験を行った全員に満足度の高い結果が得られました。
すべての方に同様の効果があるとは限りませんが、当院では今まで以上に安全、短期間に効果が得られるこのホワイトニング方法をお勧めしています。
ホワイトニング前
ホワイトニング後
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-222
今では、どこの歯科医院でも行われている歯のホワイトニング。「自分の歯を削らずに白く出来ればいいな。」と考えていらっしゃる方も多いと思います。ホワイトニングは大きく分けて、診療室で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングの2つがあります。オフィスホワイトニングは、光などを当て急速に歯の色を白くすることができますが、多少歯の透明感がなくなったり、色の後戻りが早いなどの欠点もあります。私としてはホームホワイトニングの方が自然で後戻りも少ないという実感があり、多くの患者さんに勧めています。
ホワイトニングの歴史は古く、海外では100年程前から研究が行われてきました。初めはミョウバンや酸を使っていたらしいですが、うまくいきませんでした。現在のホワイトニング方法は、1989年の海外のある研究グループの発表が基になっています。歯肉炎の治療(殺菌)の為に使われた過酸化尿素に歯を白くする効果があることが、偶然に発見されたのです。
オフィスホワイトニング用の薬剤は、1991年にアメリカ松風(メーカー名)からHi-Lite(商品名)が発売されたのが世界初でした。ちなみに日本では遅れること7年後の1998年に、この薬剤に対する厚生労働省の認可が下りています。現在でも2種類(もう一つは2006年に発売されたピレーネという商品)しか認可されていません。ホワイトニング最先端のアメリカでは100種類以上が販売され、かなり普及・進歩しています。日本では厚生労働省の認可がなかなか下りず、アメリカよりも10年以上遅れていると言われています。
日本でも歯が白いことが美しいと啓蒙されていますが、それが浸透し始めたのは1995年「芸能人は歯が命」という東幹久さんと高岡早紀さんのCMからではないでしょうか。しかし日本でホームホワイトニングが認可されたのは2002年、アメリカのナイトホワイトエクセルという商品が最初です。当時のアメリカの製品からみると3世代遅れの製品でしたが、ここからやっと日本での普及が始まったのです。
当院では、Hi-Liteが厚生労働省から認可された1998年頃よりオフィス&ホームホワイトニングを始めました。その頃はホームホワイトニング剤は日本で認可されていなかった為、アメリカから直輸入で製品を取り寄せていました。色々な濃度のホワイトニング剤を現在まで使用してきましたが、濃度の濃い製品はとても歯にシミやすく長時間使用することができませんでした。その結果、効果がでるまで数ヶ月かかる事がしばしばでした。そこで、当院では歯にシミにくいホワイトニング剤を新たに選定しようということになりました。
10名のボランティアを対象に臨床試験を行い、その効果を分析した結果、知覚過敏予防の薬剤を含有し歯にシミにくいホワイトニング剤を新たに採用することになりました。濃度は2種類あり、症状にあわせて使い分けができるようになり、 夜間の使用も可能になりました。これにより患者さんの「歯が白くなった」という実感が約2週間で現れ、1ヶ月後にはかなり満足度の高い効果が得られました。歯がシミる方もほとんどいませんでした。
以下に示す写真は、当院で行った最新のホームホワイトニングの1例です。上顎のみホワイトニングを行いました。上段が術前の写真、下段がホームホワイトニング開始して約3週間後の写真です。この症例を含め臨床試験を行った全員に満足度の高い結果が得られました。
すべての方に同様の効果があるとは限りませんが、当院では今まで以上に安全、短期間に効果が得られるこのホワイトニング方法をお勧めしています。
ホワイトニング前
ホワイトニング後
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-222
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by nikikai_sapporo
| 2013-03-05 22:33
| Dr.佐藤 禎