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[ 2019-02 -13 11:04 ]
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〜 二期会歯科クリニックにおける小臼歯非抜歯矯正治療 〜
今回は小臼歯非抜歯矯正治療についてご紹介したいと思います。
「出っ歯」や「ガタガタ」を治すに当たって、多くの方は抜歯による矯正治療をイメージされると思います。
例えば‥、
こんな感じのガタガタなら‥。
小臼歯と呼ばれる前から4番目もしくは5番目の歯(赤丸印)と親知らず( 黄丸印)を抜歯して治療することが多いです。
抜歯したスペースを利用してガタガタを改善し、前歯を後退させます。
上下の歯を咬ませて終了になります。
8本抜歯したとしても健康上に問題はないですが‥、
近年では8020運動(「80歳で20本以上の自分の歯を保とう」という運動)が推進されているのに‥、8本も歯を抜くとなると‥、どなたでも気が引けます。
そこで出っ歯やガタガタを改善するためにどうしても抜歯を避けられない場合に、当院において行われる抜歯数を極力減らしつつ、十分な治療効果を得る方法をご紹介します。
ガタガタと口元の突出がある患者さんです。
6番目の歯(赤丸印)を抜去(4本)し、親知らずは抜歯しないで治療することにしました。(抜歯数を4本に抑えました)
まず、上下に装置を装着し‥
6番目の歯を抜去し、上下の前歯を後退させます。
そして、2年半後の治療終了時の写真です。
美しい歯の配列と口元を確立し、倒れていた親知らずも正しく整列させました。
顎を左右に動かした際の咬合も問題ないです。
横顔のX線画像の初診時と治療終了時の重ね合わせです。(黒:初診時、赤:治療終了時)
重ね合わせから前歯が十分下がり、口元も改善しました。
この治療法の利点は‥、
1、28本の歯を保存し、全ての歯を咬合させることができる。
2、奥歯を抜去する(十分なスペースを獲得できる)ことでガタガタを解消し、前歯を十分後退させることができる。(上記症例では9㎜以上後退できました)
ただ、条件として‥
1、7番目(12歳臼歯)、8番目(親知らず)の奥歯が健康で変形が少なく、十分な大きさがあること。
2、全ての歯が並ぶだけの顎骨の長さ(奥行)が十分あること。
が挙げられます。
当院では抜歯数を極力少なくしつつ、機能的な咬合と美しい顔貌の確立を目指しております。
ただ、全ての患者さんにこの方法が適応できるとは限りませんので、ご希望の際はお気軽に当院矯正科へご相談ください。
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-2220
公式ウエブサイトURL http://www.nikikai.com/
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by nikikai_sapporo
| 2019-02-13 11:04
| Dr.大西 康友
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