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[ 2013-10 -01 00:16 ]
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「僕の漫画史」
唐突ですが、僕は本をたくさん読みます。
と、言うと聞こえはいいですが、そのうち半分以上は漫画のような気がします。
普通の本も人並み以上には読んでいるとは思いますが、漫画大好きです。
最近活字の本を読むと5分と起きていられません。
しかし、漫画を馬鹿にするなかれ、書籍全体に占める漫画の発行部数は35%を超えています。すべての本のうち3分の1は漫画なんです。
さて、漫画を自分のお小遣いで買い始めたのは小学校時代、「ドラゴンボール」が週刊少年ジャンプで掲載され始めたころからでしょうか、毎週のように週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン、ほかに月刊誌も合わせると、月に十冊以上は漫画雑誌を買っていました。
それはもう、明らからに少年ではない年齢まで続きます。
僕が中学、高校辺りの時代は本当に漫画雑誌がよく売れていました。
「北斗の拳」「キン肉マン」「スラムダンク」「はじめの一歩」「シュート」「スーパードクターK」「GTO」「金田一少年の事件簿」「こち亀」「ジョジョの奇妙な冒険」などなど王道といわれる大ヒット漫画の道を御多分に漏れず通っていきます。
このころ僕と同世代の皆さんの学校でも「じっちゃんの名にかけて!」「って、お前のじいちゃん誰やねん!」こんな会話が飛び交っていたかもしれませんね。
しかし、僕も年を重ね「ワンピース」が大ヒットし始める頃には「海賊王に、俺はなる!!」なーんて熱くなるような年齢ではなくなってまいります。海賊王にはもちろんなれず、普通の社会人になっちゃいます。
そこで漫画も卒業するかと思いきや今度はだんだん「大人な漫画」に興味が移っていきます。
「大人な漫画」といってもそういうの(どういうの?)じゃなくて、やや現実的なテーマの漫画。スポ魂ものや冒険・ヒーローものよりもちょっと大人向けの作品ですね。
最近では「海猿」「テルマエロマエ」「20世紀少年」など、ドラマ化、映画化されて大ヒットする作品も多いですよね。
で、今回は数ある「大人な漫画」の中で特に好きな作品を2つご紹介したいと思います。
(微妙にネタバレしてるのでご注意を)
もちろん、こういったものは人それぞれ解釈や受け止め方が違うので参考までに。
<1>「MONSTER」浦沢直樹 作
これはもう言わずと知れた浦沢直樹氏の超大作です。
<主人公>
天馬賢三:勤務先の病院長の娘と婚約し、出世の道を約束された天才脳外科医。
ヨハン・リーベルト:冷戦下の軍の人体実験により生まれた多重人格の天才殺人鬼。
舞台はヨーロッパ。天馬が瀕死で病院に運び込まれた少年のヨハンの命を救うところからストーリーが始まります。病院長の命令に背いたこの一件で、テンマは出世街道から転落。その後に起こる病院長やライバル医師殺人事件の容疑者として指名手配され、逃避行を始めます。
自分の過去を探りながら殺人を繰り返すヨハンとそうとは知らずに助けてしまったヨハンを自らの手で葬るために逃避行をするテンマの運命は・・・? というストーリーです。
ヨーロッパ全土を舞台にしたヨハンとテンマ、その過去に関わるたくさんの人々の人間関係が複雑で非常におもしろいです。
個人的には映画化されて大ヒットした同作者の「20世紀少年」よりもお勧めです。
この「MONSTER」もハリウッドで映画化されたそうですが、このボリュームを2時間程度にまとめるのはとても無理かと思われるわけで、その出来は見なくてもわかるような気がします・・・。
<2>「サンクチュアリ」史村翔原作、池上遼一作画
こちらはややマイナーかもしれませんね。
より大人な漫画であります。完全にR-18な内容です。
<主人公>
浅見千秋:東大卒のエリート政治家秘書。
北条 彰:暴力団「北彰会」の会長。浅見とは高校時代の同級生。
北条と浅見、この二人が裏の世界と表の世界でのし上がっていくストーリーです。
偏差値80の超優等生だった2人は高校2年生の時、日本を変えるために「じゃんけん」をします。その結果北条は自ら高校を即中退し、裏社会へ。浅見はそのまま東大に入り、卒業後に政治家秘書となります。
この若い2人が表から裏から、老いぼれ政治家や暴力団の親玉達を次々に失墜させてのし上がっていきます。
もちろん絵も綺麗で話も面白いのですが、僕がこの漫画を好きなポイントは「名ゼリフ」。
例えば第1巻から引用させていただくと、
暴力団の親玉との駆け引きのシーン
親玉:「ここで俺が引き金を引くと言ったらどうする?」
北条:「・・・追い詰められた鼠になるしかないでしょうね。」
親玉:「ほう・・・、それで猫を噛むか・・?」
北条:「いや・・・・。」

こんな「カッコよすぎるな、おい!」っていう名ゼリフが随所にちりばめられているんですねー。
実は「サンクチュアリの名ゼリフ」っていうのは結構その筋(?)では有名だったりするんです。ネットで検索すると僕みたいな人がたくさんいるのがわかります。
ほんとにこんな2人が出てきて、老いぼればかりの日本の政治を変えてほしいと思ってしまう作品です。
というわけで、最後は超個人的なレビューになってしまいましたが、僕の人生に多大な影響を与えている漫画の一端をお伝えしました。
今回はこれで。
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-222
唐突ですが、僕は本をたくさん読みます。
と、言うと聞こえはいいですが、そのうち半分以上は漫画のような気がします。
普通の本も人並み以上には読んでいるとは思いますが、漫画大好きです。
最近活字の本を読むと5分と起きていられません。
しかし、漫画を馬鹿にするなかれ、書籍全体に占める漫画の発行部数は35%を超えています。すべての本のうち3分の1は漫画なんです。
さて、漫画を自分のお小遣いで買い始めたのは小学校時代、「ドラゴンボール」が週刊少年ジャンプで掲載され始めたころからでしょうか、毎週のように週刊少年ジャンプ、週刊少年マガジン、ほかに月刊誌も合わせると、月に十冊以上は漫画雑誌を買っていました。
それはもう、明らからに少年ではない年齢まで続きます。
僕が中学、高校辺りの時代は本当に漫画雑誌がよく売れていました。
「北斗の拳」「キン肉マン」「スラムダンク」「はじめの一歩」「シュート」「スーパードクターK」「GTO」「金田一少年の事件簿」「こち亀」「ジョジョの奇妙な冒険」などなど王道といわれる大ヒット漫画の道を御多分に漏れず通っていきます。
このころ僕と同世代の皆さんの学校でも「じっちゃんの名にかけて!」「って、お前のじいちゃん誰やねん!」こんな会話が飛び交っていたかもしれませんね。
しかし、僕も年を重ね「ワンピース」が大ヒットし始める頃には「海賊王に、俺はなる!!」なーんて熱くなるような年齢ではなくなってまいります。海賊王にはもちろんなれず、普通の社会人になっちゃいます。
そこで漫画も卒業するかと思いきや今度はだんだん「大人な漫画」に興味が移っていきます。
「大人な漫画」といってもそういうの(どういうの?)じゃなくて、やや現実的なテーマの漫画。スポ魂ものや冒険・ヒーローものよりもちょっと大人向けの作品ですね。
最近では「海猿」「テルマエロマエ」「20世紀少年」など、ドラマ化、映画化されて大ヒットする作品も多いですよね。
で、今回は数ある「大人な漫画」の中で特に好きな作品を2つご紹介したいと思います。
(微妙にネタバレしてるのでご注意を)
もちろん、こういったものは人それぞれ解釈や受け止め方が違うので参考までに。
<1>「MONSTER」浦沢直樹 作
これはもう言わずと知れた浦沢直樹氏の超大作です。
<主人公>
天馬賢三:勤務先の病院長の娘と婚約し、出世の道を約束された天才脳外科医。
ヨハン・リーベルト:冷戦下の軍の人体実験により生まれた多重人格の天才殺人鬼。
舞台はヨーロッパ。天馬が瀕死で病院に運び込まれた少年のヨハンの命を救うところからストーリーが始まります。病院長の命令に背いたこの一件で、テンマは出世街道から転落。その後に起こる病院長やライバル医師殺人事件の容疑者として指名手配され、逃避行を始めます。
自分の過去を探りながら殺人を繰り返すヨハンとそうとは知らずに助けてしまったヨハンを自らの手で葬るために逃避行をするテンマの運命は・・・? というストーリーです。
ヨーロッパ全土を舞台にしたヨハンとテンマ、その過去に関わるたくさんの人々の人間関係が複雑で非常におもしろいです。
個人的には映画化されて大ヒットした同作者の「20世紀少年」よりもお勧めです。
この「MONSTER」もハリウッドで映画化されたそうですが、このボリュームを2時間程度にまとめるのはとても無理かと思われるわけで、その出来は見なくてもわかるような気がします・・・。
<2>「サンクチュアリ」史村翔原作、池上遼一作画
こちらはややマイナーかもしれませんね。
より大人な漫画であります。完全にR-18な内容です。
<主人公>
浅見千秋:東大卒のエリート政治家秘書。
北条 彰:暴力団「北彰会」の会長。浅見とは高校時代の同級生。
北条と浅見、この二人が裏の世界と表の世界でのし上がっていくストーリーです。
偏差値80の超優等生だった2人は高校2年生の時、日本を変えるために「じゃんけん」をします。その結果北条は自ら高校を即中退し、裏社会へ。浅見はそのまま東大に入り、卒業後に政治家秘書となります。
この若い2人が表から裏から、老いぼれ政治家や暴力団の親玉達を次々に失墜させてのし上がっていきます。
もちろん絵も綺麗で話も面白いのですが、僕がこの漫画を好きなポイントは「名ゼリフ」。
例えば第1巻から引用させていただくと、
暴力団の親玉との駆け引きのシーン
親玉:「ここで俺が引き金を引くと言ったらどうする?」
北条:「・・・追い詰められた鼠になるしかないでしょうね。」
親玉:「ほう・・・、それで猫を噛むか・・?」
北条:「いや・・・・。」

こんな「カッコよすぎるな、おい!」っていう名ゼリフが随所にちりばめられているんですねー。
実は「サンクチュアリの名ゼリフ」っていうのは結構その筋(?)では有名だったりするんです。ネットで検索すると僕みたいな人がたくさんいるのがわかります。
ほんとにこんな2人が出てきて、老いぼればかりの日本の政治を変えてほしいと思ってしまう作品です。
というわけで、最後は超個人的なレビューになってしまいましたが、僕の人生に多大な影響を与えている漫画の一端をお伝えしました。
今回はこれで。
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-222
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by nikikai_sapporo
| 2013-10-01 00:16
| Dr.木下 篤
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