コラム・第3回 / Dr.森本 光一[二期会歯科クリニック]
2007年 12月 07日
こんにちは。
第三回コラムは森本が担当いたします。
薬は人体にとって良い効果や作用のある物質で、その 史は紀元前2000年には記録として様々な動植物の薬効が記載されています。しかし、どんな薬にも副作用があり、使い方を誤れば簡単に毒となります。逆に危険な猛毒でも使い方によっては優れた薬になるのです。
歯科の診療で使用される主な薬としては局所麻酔薬、鎮痛薬、抗生剤があります。もちろん大きな問題の無い物を使用していますが、以下のような注意が必要です。
![コラム・第3回 / Dr.森本 光一[二期会歯科クリニック] _c0130091_10111126.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200712/07/91/c0130091_10111126.jpg)
【1】服用の指示ををきちんと守る
多く飲めばそれだけ効果がある訳ではありません。かえって格段に副作用の危険性が増加します。逆に少なすぎると効果が不十分な場合があります。
【2】他の薬との飲み合わせ
既に他の病院より処方されている薬がある場合には、お薬手帳や病院からの薬剤情報の用紙をご持参ください。粉薬や、一回服用分として複数の薬が一袋にまとめられている場合には、現物を持参していただいても判断がつかないので、特にこのような情報が大切となります。また、市販の薬でも特に風邪薬は要注意です。風邪薬の中には鎮痛作用や解熱作用、抗炎症作用といった様々な成分が含まれている場合が多く、当院から処方される薬との相互作用が生じ、副作用が出る確率が高いことがあります。
【3】妊娠中、授乳中の場合
どんな薬でも100%安全な物はありませんので、原則的には極力使用しないほうが良いと思われます。しかし炎症が進行して強い痛みや腫れが生じ、不安やストレスを感じている場合などは、必要最小量の鎮痛剤を使用すべきと考えられます。また歯周 織の感染が進行し化膿してくるような場合は、抗生剤を使用した方が口腔内の炎症を速やかに消退させ、全身への影響を食い止めることができるでしょう。妊娠の時期や経過、授乳のパターンや一時的な人工乳への切り替えの是非を考慮し、ケースバイケースで適切な投薬を判断いたしますので、是非ご相談ください。
![コラム・第3回 / Dr.森本 光一[二期会歯科クリニック] _c0130091_1011294.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200712/07/91/c0130091_1011294.jpg)
近年、致死率がとても高い食中毒の原因であるボツリヌス菌(写真)の毒素が、美容外科では「しわとり」の良薬となっています。今後「飲むだけで虫歯にならない薬」「歯肉に塗るだけで歯周病が治っちゃう軟膏」なんて夢のような特効薬が、現在「毒」とされる物質や悪玉細菌から発見される可能性は・・・・?
それはともかく、まずは今ある薬を上手に利用して苦痛をできるだけ和らげ、基本を守った良い治療に専心したいと思います。
▽総合的な治療が可能な札幌市中央区の歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
第三回コラムは森本が担当いたします。
薬は人体にとって良い効果や作用のある物質で、その 史は紀元前2000年には記録として様々な動植物の薬効が記載されています。しかし、どんな薬にも副作用があり、使い方を誤れば簡単に毒となります。逆に危険な猛毒でも使い方によっては優れた薬になるのです。
歯科の診療で使用される主な薬としては局所麻酔薬、鎮痛薬、抗生剤があります。もちろん大きな問題の無い物を使用していますが、以下のような注意が必要です。
![コラム・第3回 / Dr.森本 光一[二期会歯科クリニック] _c0130091_10111126.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200712/07/91/c0130091_10111126.jpg)
【1】服用の指示ををきちんと守る
多く飲めばそれだけ効果がある訳ではありません。かえって格段に副作用の危険性が増加します。逆に少なすぎると効果が不十分な場合があります。
【2】他の薬との飲み合わせ
既に他の病院より処方されている薬がある場合には、お薬手帳や病院からの薬剤情報の用紙をご持参ください。粉薬や、一回服用分として複数の薬が一袋にまとめられている場合には、現物を持参していただいても判断がつかないので、特にこのような情報が大切となります。また、市販の薬でも特に風邪薬は要注意です。風邪薬の中には鎮痛作用や解熱作用、抗炎症作用といった様々な成分が含まれている場合が多く、当院から処方される薬との相互作用が生じ、副作用が出る確率が高いことがあります。
【3】妊娠中、授乳中の場合
どんな薬でも100%安全な物はありませんので、原則的には極力使用しないほうが良いと思われます。しかし炎症が進行して強い痛みや腫れが生じ、不安やストレスを感じている場合などは、必要最小量の鎮痛剤を使用すべきと考えられます。また歯周 織の感染が進行し化膿してくるような場合は、抗生剤を使用した方が口腔内の炎症を速やかに消退させ、全身への影響を食い止めることができるでしょう。妊娠の時期や経過、授乳のパターンや一時的な人工乳への切り替えの是非を考慮し、ケースバイケースで適切な投薬を判断いたしますので、是非ご相談ください。
![コラム・第3回 / Dr.森本 光一[二期会歯科クリニック] _c0130091_1011294.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/200712/07/91/c0130091_1011294.jpg)
近年、致死率がとても高い食中毒の原因であるボツリヌス菌(写真)の毒素が、美容外科では「しわとり」の良薬となっています。今後「飲むだけで虫歯にならない薬」「歯肉に塗るだけで歯周病が治っちゃう軟膏」なんて夢のような特効薬が、現在「毒」とされる物質や悪玉細菌から発見される可能性は・・・・?
それはともかく、まずは今ある薬を上手に利用して苦痛をできるだけ和らげ、基本を守った良い治療に専心したいと思います。
▽総合的な治療が可能な札幌市中央区の歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
by nikikai_sapporo
| 2007-12-07 10:17
| Dr.森本 光一