コラム・12月号(第194回)/ Dr.工藤 諭【二期会歯科クリニック・札幌市中央区】
2023年 12月 12日
『ちょっと気になった事』
こんにちは、二期会歯科の工藤です。今月は私の担当です。徒然なるままです。
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たまに総合スーパーなどに買い物に行くと、この店一軒で服、靴、食料品等、札幌市の人々全てに行き届くくらいの大量の商品が目につく。当然ながら、きっと売れないと予想のつくような服飾品が溢れている。売れ残った衣料品を安値で買い取って、安価で売り捌くお店をテレビで拝見したことがあるが、基本的にブランド品であった。あの大量に売れ残るであろう昭和感満載のセーターやブルゾン(ジャンバーの方が適切か?)は一体どこに行ってしまうのか?
話は変わって、先日ススキノに新しい商業ビルがオープンした。大きな映画館も併設されているらしい。札幌駅とファクトリーの映画館を合わせて7000席以上になる。こんなに必要なのだろうか。映画好きの方から多大なお叱りを受けそうだが、休日で話題作が多い時以外はスカスカである。以前、平日の朝イチ割引付きでそれほど話題じゃない作品を見に行く機会があったが、客は私一人だった。
「市場経済は生産量や消費量が適切に自動調整される」と学校で教わった記憶があるが、滅多に来ない瞬間最大風速の需要を狙って、明らかに供給過多になっているサービスが多いと感じている。売れ残り、客席空っぽ等も多少は売れる商品に価格転嫁されているであろう。
人の事ばかりを詰っているのはフェアじゃない。歯科医療も、ざっくり言ってしまえば医療サービスを提供して対価をいただいている。
具体的な数字をあげると…。
因みに・・・・札幌市のコンビニ数 1065 (2020年北海道PRESSより)
美容室 3745 理容室 1598 (2023年:札幌市調べ)
歯科医院の数がコンビニより多いと言われて久しいが、その通りだった。医療系の数字は全国平均とそれほど乖離しておらず、なんともコメントのしようがないなぁ。理・美容系の数字は(実際に開業してる数字なのか?)ちょっとビックリである。まあ、歯科には数年に一度の受診という人もいるかもしれないが、散髪はそうはいかないか。もしも歯科が医科の一診療科目だった場合、診療所数も歯科医師数も他科に比べて突出している。これが適正な需給バランスなのか考えてしまう。医師、歯科医師、薬剤師などは、政治的な要求に翻弄されている面もある。我々医療関係者が出来る事は、常に自分をアップデートして最良の医療を提供する、これに尽きる。
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かの内村鑑三さんが歯科治療を受けた際に発した感謝の言葉
“ Dentistry is a Work of Love.”
我々も常にこの言葉を患者さんから頂けるよう、精進していきたいと思う。
▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
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by nikikai_sapporo
| 2023-12-12 11:44
| Dr.工藤 諭