コラム・7月号(第141回)/ Dr.佐藤 禎【二期会歯科クリニック・札幌市中央区】
2019年 07月 21日
『特定非営利活動法人日本臨床歯周病学会第37回年次大会の報告』
佐藤 禎
令和元年6月23、24日に、武田朋子理事長、今村琢也大会長のもと、札幌コンベンションセンターにおいて特定非営利活動法人日本臨床歯周病学会第37回年次大会が開催されました。全国各地からの参加者は1400名を超え、盛会のうちに終えることが出来ました。
私は実行委員長として、この大会を運営する立場で奔走する日々を送りましたので、その報告をいたします。
今大会のメインテーマは、「歯根膜を活かす 〜We save teeth more and longer〜」でした。
このテーマのもと、歯科医師セッションでは、歯科医師教育講演の基礎・診断編、シンポジウムでは応用・臨床編を行い、関連性を持たせた企画を行いました。歯科衛生士セッションでは、シンポジウムを基礎と臨床の先生が対話形式で発表を行い内容をわかりやすく伝えるよう努め、教育講演では基礎と臨床をスペシャリストの先生にわかりやすく講演していただきました。その歯科衛生士教育講演では、私は座長も行いました。
さらに今大会では、今までケースプレゼンテーションの中で行われていたインターナショナルセッションが、一つのセッションとして独立して行われました。本学会では初めての通訳無しの独立セッションでありましたが、会場には多くの先生に集まりいただき、大変盛況でありました。それに伴い、プログラム・講演抄録集の英語表記も大幅に増加し、本学会のさらなる国際化に貢献できたと思っております。
ポスターセッションでは、プレゼンテーションの時間が他のプログラムと重ならないようにしたため、会場が狭く感じるほどの大変盛況でありました。
ランチタイムセッションでは、毎回好評の企業ランチョンをはじめ、歯周病認定医限定プラチナム講演会、認定衛生士限定講演CECプラチナム、歯周治療アドバンス講習会や北海道独自の企画であります治療計画セミナーも行われました。それぞれが大変好評であったため、事前登録されていない方が学会当日に聴講を希望され、入場制限が必要なるという事態も起こりました。
市民フォーラムでは、北海道に大変ゆかりの深いお二人、古市保志先生(北海道医療大学教授)と三國清三さん(オテル・ドゥ・ミクニ・オーナーシェフ)にご講演をお願いし、多くの市民の方々が熱心に聞いておられました。お二方ともご多忙のなか、講演の準備等大変精力的にご協力下さり、盛会の中無事終了する事が出来ました。
また、大会初日終了後に札幌グランドホテルで開催された懇親会も、予想を超える400名もの参加をいただき、大変盛り上がりました。懇親会の催しでは、よさこいソーラン祭りの北海道を代表するチーム「平岸天神」に迫力のある演舞を披露していただき、参加者の皆さんはその演舞から元気をもらっていたようでした。毎回懇親会は旧交を暖める方、新しい出会いを満喫されている方などそれぞれが楽しいひとときを過ごされました。
今回の企画運営では約2年前から、演者や会場、協賛企業などの決定などたくさんの準備をしてきましたが、いざ始まってみれば、前日の役員会を含め3日間の大会期間はまるで夢のように一瞬で過ぎ去ってしまいました。
7年後にまた北海道で大会が行われます。この大変さをまた繰り返すのかと思いますと気が滅入りますが、きっと学会北海道支部の若手先生たちが育ってくれて、支えてくれると信じています。
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by nikikai_sapporo
| 2019-07-21 13:52
| Dr.佐藤 禎