歯科医師が綴るコラム集やお知らせなど【二期会歯科クリニック】札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F/TEL:011-251-2220


by nikikai_sapporo

コラム・7月号(第132回)/ Dr.工藤 諭【二期会歯科クリニック・札幌市中央区】

 こんにちは、工藤 諭です。
 今回のブログのテーマは、当初7月7日、8日の二日間、広島市で開催された、日本臨床歯周病学会の年次大会の模様を皆様に報告する予定でした。
 ところが、皆様もご承知の通り、7月前半から西日本に降り続いた雨が未曾有の大災害を引き起こし、結果として私と木下先生は学会に参加する事ができませんでした。
 7月6日(金)、午後の広島空港直行便に乗って広島空港に到着しました。到着後すぐに、JR在来線、国道、一般道、高速道路は全て閉鎖していて、空港から30分程の距離にある新幹線の東広島駅に臨時バスが出ておりました。新幹線は通常運行しているとの情報から、空港の計らいでバスを手配した様です。早速木下先生とバスに乗り込み、東広島駅に到着し、新幹線の切符を購入しました。ところが新幹線に乗り込んだ直後、雨量が危険値を超えたため、ほどなく運休しました。二人で協議した結果、新幹線はあきらめて東広島駅からタクシーで広島市内に向かう選択をしました。
 駅前で乗り込んだタクシーの運転手さんに「広島市内まで」と告げると、一瞬顔が引きつるのが見えました。金額なのか、時間なのか、なぜだろうと思いましたが、走り出して会話をして直に理由が分かりました。一般道はほとんどが通行止めで、国道2号線に車が集中している事が分かっていた様です。
 ここからが苦難の始まりでした。2号線に抜ける山道は、右が山、左が川という、かなり危険なロケーションでした。山からは鉄砲水と落石、川は氾濫寸前(一部は川の水が道路に溢れて、冠水していました。)で、タクシーもかなり危険な状況でした。途中から渋滞が始まり、国道に近くなった頃は、100m進むのに20分かかる程でした。途中のコンビニで小休止し、現地のレスキューと思しき人から情報を得ました。国道2号線は広島市に近いあたりで冠水していて通行止め、迂回路は山道のためいつ土砂崩れで通行止めになるか分からないという事でした。コンビニから広島市内まで 20〜30kmの距離で、徒歩で行けるかちょっと聞いてみましたが、即座に否定されました。
 結局金曜日に広島入りする事は無理と分かり、新幹線の東広島駅前まで戻ってもらうことにしました。途中、大型トラックが数台、ぬかるみに嵌っていたり、倒れた電柱から垂れ下がった電線に絡まっていたり、惨憺たる状況でした。東広島駅周辺のビジネスホテルに片っ端から電話をいれて、ようやくキャンセルの出たホテルを見つけて、投宿する事が出来ました。
 翌朝6時前に起床し、新幹線の情報を調べましたが、土曜日当日も運行予定は白紙の状態で、夕方までは確実に運休でした。これで学会に参加出来る可能性がほぼ消滅し、朝8時にチェックアウトをして、タクシー会社に連絡をして、広島空港までの車を手配しました。その時も、会社はかなり渋っていて、空港にたどり着けない可能性が高いと言われました。
 迎えにきてくれた運転手さんに手短に事情を話すと、同僚が唯一通れそうな道があると言っており、そこに懸けてみようと言ってくれました。途中何度も土砂崩れや、冠水している道路を徐行しながら通過し、なんとか空港に到着しました。空港にはタクシーが一台もおらず、私たちが乗ってきた車にすぐにお客さんが寄ってきましたが、生憎このタクシーは空港で別のお客さんを拾う予約が入っており、やんわりとお断りしていました。
 空港内には、ここで一夜を明かした乗客が疲れた様子で座り込んでいました。羽田経由千歳行きの便をすぐに手配し、私と木下先生は機上の人となりました。学会参加を断念してからは、とにかく早く札幌に戻りたい一心でした。
 帰宅後も広島の情報はかかさず収集しておりました。同僚の林先生と佐藤先生は一足早く広島入りしていたので、無事帰宅出来るのか心配でした。両先生とも予定通り帰宅する事が出来、胸を撫で下ろしております。
 今回、数十年に一度の未曾有の大災害を目の当たりにし、自然に対する人間の無力さを痛感致しました。
 最後になりましたが、今回被災されたみなさまが一日も早く日常生活を取り戻せる事、また亡くなられた方々のご冥福を祈り脱稿とさせていただきます。

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by nikikai_sapporo | 2018-07-12 16:25 | Dr.工藤 諭