歯科医師が綴るコラム集やお知らせなど【二期会歯科クリニック】札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F/TEL:011-251-2220


by nikikai_sapporo

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 現在、日本を含む多くの国で、高齢者は暦年齢65歳以上と定義されています。しかしこの定義には医学的・生物学的に明確な根拠はありません。
 2017年1月に日本老年学会、老年医学会から「高齢者に関する定義検討ワーキンググループからの提言」がありました。内容は「65歳以上は高齢者」という定義を見直そうというもので、具体的には、
     65歳から74歳を准高齢者
     75歳から89歳までを高齢者
     90歳以上が超高齢者        に変更しようというものでした。

 日本老年医学会のホームページによると
「わが国においては、近年、個人差はあるものの、この高齢者の定義が現状に合わない状況が生じています。高齢者、特に前期高齢者の人々は、まだまだ若く活動的な人が多く、高齢者扱いをすることに対する躊躇されることに対する違和感は多くの人が感じるところです。(一部省略)近年の高齢者の心身の健康 に関する種々のデータを検討した結果、現在の高齢者においては 10~20 年前と 比較して加齢に伴う身体的機能変化の出現が 5~10 年遅延しており、「若返り」 現象がみられています。従来、高齢者とされてきた 65 歳以上の人でも、特に 65 ~74 歳の前期高齢者においては、心身の健康が保たれており、活発な社会活動が可能な人が大多数を占めています。また、各種の意識調査の結果によりますと、社会一般においても65 歳以上を高齢者とすることに否定的な意見が強くなっており、内閣府の調査でも、70 歳以上あるいは 75 歳以上を高齢者と考える意見が多い結果となっています。」というのが今回の定義見直しの理由のようです。
 立場により色々な思惑があるのだとは感じますが、個人的には妥当な変更かなという感じです。患者さんを含めその世代の方々はまだまだエネルギッシュで、60歳前後の方々と大差なく、「高齢者」という感じはしていません。私の研修医時代の師匠は、65歳で大学病院を退官された際に「あと2年仕事を続ける」と宣言していた記憶がありますが、そこからさらに2年以上過ぎた今も現役バリバリです。
 この定義はまだ提言の段階なので、正式決定ではありません。しかしながら平均寿命だけでなく、健康寿命が延びてきているという事実はとても喜ばしいことです。
 「食」というのは世代を問わず生きる上で必須であり、喜びの1つだと思います。
 口腔内の健康を守る立場の我々歯科医師としては、虫歯や歯周病などから歯を守り、患者さんができるだけ自分の歯でおいしく食事ができるように努めなければなりません。今後とも口腔内の健康を維持し、健康寿命がさらに延びるよう尽力していきたいと思います。


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by nikikai_sapporo | 2017-06-01 19:01 | Dr.工藤智也