歯科医師が綴るコラム集やお知らせなど【二期会歯科クリニック】札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F/TEL:011-251-2220


by nikikai_sapporo

<   2012年 03月 ( 1 )   > この月の画像一覧

「またまた虫のお話」

 以前2回にわたりカマキリについて書かせていただきましたが、今回はカブトムシ、クワガタムシ(以下カブト、クワガタ)についてのお話です。虫に興味のない方や苦手な方はご遠慮下さい。

                *****

 私の幼い頃はカブト、クワガタといえば国産のものしか手に入らなかった。カブトはお祭りで購入し、クワガタは近所の山や日高にある親戚の近くの山や街灯で捕まえるのがほとんどだった。外国産のヘラクレスオオカブトやネプチューンオオカブトなどは図鑑で見るか、昆虫展で標本を見ることしか出来なかった。しかし現在では500亜種(種の下位の分類)を超えるカブト、クワガタの輸入が解禁になっている。ヘラクレスオオカブトも1999年に解禁となり、専門店では中型の個体であれば1万円程度で購入が可能になっている。

 私の家には虫好きの息子が2人いる。家には国産のカブト、クワガタで、採取したものに限り飼育していいというルールがあった。深川で採ったカブト(最近では北海道でも沢山採れる)や日高で採ったクワガタなど、毎年数匹飼っていた。コクワガタとカブトの累代飼育も成功していたが、子供達の憧れはやはり外国産の大きなカブトやクワガタだった。

c0130091_7565762.jpg


 2年前の夏、息子が運動会で頑張ったご褒美に外国産オオヒラタクワガタのペア(オスとメス)を買ってあげた。とうとう家でも外国産&購入の解禁になった。購入先は「ホーマック」。国産のクワガタより2倍は大きく凶暴であったが格好いい形をしていた。専門書やインターネットで種類や飼い方を調べていくと、外国産オオヒラタクワガタには多数の亜種があった。スマトラオオヒラタクワガタ、アルキデスオオヒラタクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタなどなど。買ったオオヒラタクワガタは角の形からスマトラオオヒラタクワガタだろうという事になった。さらに調べてみると、産地がハッキリしないと何という亜種のクワガタかはわからないらしい。また、専門店でないとメスも同じ種類かもわからないらしい。確かにホーマックのオオヒラタクワガタは安価であり、産地も種類も書いていなかった。オオヒラタクワガタ野生種(野外で採取したもので専門家はワイルドと呼ぶ)と書いてあるだけだった。安く大きなクワガタを飼うにはいいのかもしれないが、結局は雑種だと思って納得するしかないのである。

 そのメスが卵を産んだ。ペアリング(交尾)はさせていなかったが、ワイルドの個体は採った時点で交尾済みなことが多いらしい。しかもいつ生まれたのかもわからないので、長生きする保証もない。約1年後、卵から成虫になったのはメス一匹だけだった。今でも家で元気にしているが、専門家ではない私にとってはヒラタクワガタかどうかもわからない。このメスは交配せず、このまま一生を終えてもらうことにしているが、もう1年も生きている。

c0130091_757184.jpg


 一昨年のクリスマスには、マンディブラリスフタマタクワガタとセアカフタマタクワガタのペアを購入した。専門店で購入したので、産地も種類も確実だったと思う。しかし、ワイルドの個体であったためか産卵せずに死んでしまった。これらのクワガタは成虫での生存期間は短いらしい。

c0130091_7573590.jpg


 そして、去年のクリスマス。子供達の憧れのヘラクレスオオカブトをペアで購入した。この個体は専門店で累代飼育された4代目であり、親の産地はドミニカ共和国ドミニカ島、亜種はヘラクレスヘラクレス。13㎝とやや小ぶりだが、日本のカブトムシが約8㎝であることに比べればその巨体ぶりには感動すら覚えたのであった。ヘラクレスオオカブトはワイルドの個体より飼育個体の方がよく店頭に出ている。これは飼育が容易で、大型の個体も出やすいからだそうだ。人気のある種類のため研究が進んでいるのである。専門店の店主に飼育の方法を訊き、飼育の本と成虫用のマットと餌、さらには産卵用のマットも同時に購入した。ヘラクレスオオカブトの累代飼育がスタートした。

 まずペアリングであるが、オスの個体が羽化(蛹から成虫への変態)して間もないため、成熟するまでにあと1ヶ月ほどペアリングしてはいけないことだった。メスはなるべく大きく元気な個体を選んだが、生まれた月はオスと同じ12月であったので成熟も同じ頃と思っていた。しかし表示をよく見ると生まれた年が1年違っていた。何とお婆さんを買ってしまっていた。 ヘラクレスの寿命は約1年。 急がないとメスが死んでしまう。オスが餌を食べるようになって1ヶ月待ち、早速ペアリングした。初対面で結婚式であった。今回はメスが餌を食べている最中に後ろにオスをかぶせるハンドペアリングを行ったが、きちんと終えているか心配なため一晩一緒のケースで過ごさせた。初対面で初夜でもあった。

c0130091_7575190.jpg


 次の日メスを産卵用のケースに移した。産卵用のマットを底は硬く敷き詰める。その硬いところに産卵するらしい。長い期間メスを同じケースにいれておくと、卵や生まれたばかりの幼虫をメスが傷つけてしまう恐れがあるため、1ヶ月程度で卵を移すかメスを移すのが良いらしい。期待を胸に1ヶ月後、産卵用のケースをひっくり返した。マットを少しずつ崩していくと、小さな真珠程度の白い球体がこぼれ出てきた。やった!卵だ!子供達は大興奮。次々に出てきた卵は計10個。一匹は孵化に成功し1齢幼虫となっていた。これこそまさに掘り出し物。

c0130091_758614.jpg


幼虫も孵化したての時は柔らかいので、幼虫同士で傷つけあって死んでしまうこともあるらしい。現在は一匹ずつタッパーに小分けにして飼っている。透明なタッパーの底の角に卵を置き、外から観察できるようにした。毎日、卵をみていると孵化寸前の卵は少し大きくなり色も白から薄いオレンジ色に変わることがわかった。そして、つい最近3月の1日と5日と6日と次々に孵化してきた。昨日までの卵が幼虫に変わっているのである。これまた興奮ものである。そしてその後の2度目の採卵で、さらに7個の卵が見つかった。

c0130091_7582733.jpg

c0130091_7584358.jpg


その他にも日本のカブトムシの幼虫も7匹飼っている。これらはもう3齢幼虫で、4月頃に蛹になり、5月頃に成虫になる予定である。


 数えてみるとカブト、クワガタは成虫3匹、幼虫12匹、卵12個。部屋の一角は虫ケースであふれている。子供達にとっては虫天国であるが、管理はもっぱら私の担当。妻のいない時にマットを換え、掃除機で後始末。でも子供の喜ぶ顔を見ながらの虫の世話も楽しいものである。

 もう少しで次男の誕生日がある。「僕もクワガタが欲しい。」と言って、虫の図鑑を見ている。気持ちはわかるけど、お父さん実はもう「いっぱいいっぱい...」なんだよ。


▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-222
[PR]
by nikikai_sapporo | 2012-03-13 07:49 | Dr.佐藤 禎