歯科医師が綴るコラム集やお知らせなど【二期会歯科クリニック】札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F/TEL:011-251-2220


by nikikai_sapporo

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<日本矯正歯科学会の認定医、専門医について>

 今回は少し堅苦しい話になりますが、お許し下さい。

 ここ数年、医療分野の広告その他で〇〇〇学会認定医とか、〇〇〇学会専門医といった活字を目に、あるいは耳にする機会が増えてきました。認定医と専門医の取り扱いは学会により多少の違いがありますが、医療の専門分化が進み、より深い学識と技量が必要とされ始めた背景から、認定医に加えて専門医制度を創設している学会もあります。

 日本矯正歯科学会の認定医制度は矯正歯科医療の水準を維持し向上を図ることにより適切な医療を提供することを目的として1990年に創設されました。認定医の資格は、5年以上本学会に属し、学会が認めた大学の附属病院や矯正歯科医療機関において5年以上にわたり相当の臨床経験を有し、学術誌に矯正歯科臨床に関する報告を発表し、審査に合格した者に与えられます。制度が始まって初めの10年ほどは全国に認定医を速やかに配置し、居住地域による医療格差を可能な限り無くす目的もあって、臨床経験を加味した書類審査のみで認定しておりました。しかし2000年以降の審査からは書類審査に加え、実技審査および面接試験を課して、臨床的技量、知識の評価を行って日本矯正歯科学会の「認定医」としています。

 更新は5年ごとに行われ、学術大会への出席や発表、および学術誌における症例報告や展示を行うことが義務となっています。

 専門医制度は、さらに高いレベルの制度として2006年創設されました。より高度な臨床技能と学問的知識の向上を目指し、口腔外科や補綴科(入れ歯などを扱う)、形成外科などの他分野と連携することによって、国民の健康と福祉に貢献することを目的としています。そのために、社会人として良識や医療人として高度な倫理観をもち、絶えず自己研鑽を積み、国民に積極的に情報提供を行い、国際的視野をもって矯正歯科医療の発展に奉仕すると同時に、認定医および専門医をめざす歯科医師の模範となり、その育成と臨床研修を援助できる者を「学会の専門医」としています。専門医資格は認定医資格を有し、本学会に10年以上属することを条件に、臨床試験として現代矯正歯科医療における代表的な10 症例の提示と試問審査に合格し、さらに学術大会においてこれらの症例報告を行った者に与えられます。審査は不正が許されないよう厳正に行われ、症例の治療結果も極めて厳格に評価されています。更新は 5 年毎に症例を報告し、審査に合格することが必要となっています。上記10 症例の中には、乳歯の残っている時期(混合歯列期)から治療を始める長期治療症例が課題の一つとして指定されており、通常の不正咬合や他科との連携による治療はもちろん、一人の患者さんを小児期から成人期にいたる治療と管理を正確な診断の基に行い、さらに治療後の変化にも配慮できるのが日本矯正歯科学会の「専門医」と言えます。

 現在は学会の審査部門で認定作業を行っていますが、将来的には学会と切り離した別組織の第三者審査機構を作り、その中で対社会的にさらに透明性の高い審査、認定を行うことを目指しています。言い換えますと一般社会から信頼される専門医を増やすことです。

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by nikikai_sapporo | 2010-07-06 21:59 | Dr.正木 史洋