歯科医師が綴るコラム集やお知らせなど【二期会歯科クリニック】札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F/TEL:011-251-2220


by nikikai_sapporo

カテゴリ:Dr.池田高明( 5 )

 今月のブログは、池田が担当いたします。
 「ブラタモリ」という番組はご存知でしょうか?
 番組は、全国各地の街や名所を、タモリさんが女性アナウンサー、各分野の専門家と共に巡っていき、地域が発展した理由を、街並みに残る“歴史の痕跡”などのヒントから、地理・地質学的観点より紐解いていく“探検・散歩型番組”です。
 今年、番組制作チームは、「日本地質学会表彰」を「地質学の社会への普及」を理由に受賞されました。とても勉強になる素晴らしい番組です。

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 毎回、各テーマを斬新でユニークな切り口で掘り下げていき、新たな知見が得られる楽しさと、タモリさんたちのゆるい雰囲気、トークにはまってしまいました。毎週末の楽しみでもあり、本も購入しています。

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 例えば、“黄金の島”「佐渡」の発展に関する話について簡単に紹介させてもらいます。
 佐渡といえば、金山、トキが有名だと思います。でも、なぜ佐渡で400年に渡って大量の金を産出し続けることができたのでしょうか?
 それには、良質な金鉱脈とそれを発見しやすい地形であったこと、3000万年前の火山活動で誕生した佐渡の岩盤が長い年月をかけ硬く崩れにくくなったため坑道を縦横無尽に掘れたこと、硬い石英の粒の入った鉱石があったから、金の加工に不可欠な“石磨”として使うことができたことなど、いくつものキセキが重なったためでした。
 佐渡金山では1トンの石に平均5g入っているそうなのですが、探鉱・採掘から小判ができるまでの流れも同時に学ぶことができました。(正直今まで「金山」というと、漫画みたいに金が大きい形で埋まっているのかと思っていました・・・。)

 自分はどうしても、普段から仕事の時間、時間外も歯科の専門書などを読む時間が多くなってしまい、視野が狭くなりがちです。専門知識も大切ですが、さまざまなことに興味をもって、“博学なタモリさん”にまではなれなくても、これからもっと幅広い見識を身につけていきたいと思います。


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by nikikai_sapporo | 2017-11-12 07:42 | Dr.池田高明
「メインテナンス」

 ここ最近、何度も軽度の「急性腰痛症」を起こすようになりました。欧米では「魔女の一撃」ともいわれる、いわゆる「ぎっくり腰」です。幸い歩けないくらいの重症になったことはないのですが、ここ2年程の間で5、6回は腰痛になっています。

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それもスポーツで急な動作をした時、重い荷物をもとうとした時、朝起きようとした時、診療中に体を捻った時など、あらゆるシチュエーションで経験しています。

 原因は、おそらく診療中の姿勢です。長時間同じ姿勢を保持しなければいけなかったり、無理な姿勢をとることがあるためではないか思われます。完全に「ぎっくり腰」が癖になっており、痛くなってから、普段からケアを怠っていたことを後悔することを繰り返しています。でも、流石にまずいと思い、先月からは、週に何回かはストレッチするようになりました。いよいよカラダのメインテナンスもしないといけない年齢になってしまったようです。

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 口腔内においてもメインテナンスは非常に大切です。「治療」の目的は、「症状除去や口腔内環境の改善」ですが、メインテナンスの目的は「治療終了後の状態を維持できること」です。
 10年で歯を失う本数は、治療もメインテナンスも受けていない人は、約3~4本、治療のみを受けている人は、約2本、治療もメインテナンスもうけている人は約1本で、歯を失うリスクを3分の1にすることができるという学術的報告もあります。
 歯周病については、一度は状態が良い方に向かっても、再発リスクが高い疾患です。良い状態を長く維持することはとても難しいことです。そして、再び悪くなった状態を再び軽快させるには、とても時間がかかります。そのため、歯周病の治療後に、歯の周りの骨吸収がすすんでしまった部位が残ったとしても、炎症が消退し、メインテナンス時に口腔内の状態が安定していることを検査で確認できた時は、本当に安心します。「前回と変化がない」とは、喜ぶべきことなのです。

 最後に・・・
 先日、今シーズン使用した野球用品もしっかりメインテナンスしました。グローブは、約15年前に購入したZETTのプロステイタス・硬式用グラブ(外野手用)です。きちんとメインテナンスすることで、グラブは型崩れすることもなく、まだまだ現役です。グラブ、スパイクを磨きながら、何事も良い状態をキープするにはメインテナンスが大切と改めて思ったのでした。

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by nikikai_sapporo | 2016-12-08 19:22 | Dr.池田高明
タイトル:「読みにくい字」を・・

 現在、仕事のなかで「字を書く」機会がとても多いです。どれほど多いのかというと、先生にもよると思いますが、僕の場合は、約10日でボールペンの芯が1本なくなるくらいのペースです。ドクターが診療中に記入しなければならないものは、診療録(カルテ)をはじめ、歯科疾患管理や補綴物管理の用紙、技工指示書、診療情報提供書など、多々あります。

 最近は、電子カルテをメインに用いている医院が増えてきています。電子カルテは、カルテの保管場所をとらないなど様々なメリットがあります。しかし実際、問診事項から口腔内所見、治療内容、さらに図示が必須の手術所見などを細かく書こうと思えば、手書きでなければ難しい点が出てくるのも事実です。そして、これらカルテを書くなどの行為は、限られた時間内で患者さんを同時に2人、多いときは3人診ている状況下で、麻酔後や、型取り材料の硬化を待っている間、といったわずかな時間に記入していく必要があります。

 そうなると、個人的にどうしても書いた文字が崩れてしまいます・・・。

 少しでも丁寧に書こうとは思っているのですが(本当です)、気づいたらペンが早く走ってしまっています。その結果、もともと美しい字が書ける人間ではないので、余計に他人が見て、「読みにくい字」ということになってしまいます。そこで、主に単語に関してですが、少しでも画数が少なく早く書け、かつ見やすいよう英語を使える部分は英語(筆記体、略称)で書くようにしています。そうすると、少しはカルテがすっきり綺麗に見えます(気がします)。

 2016年、「美文字」は無理ですが、これ以上字が崩れないように維持、改善していければと思っています。僕が書いた用紙をお渡しする機会のある患者さんをはじめ、担当衛生士、受付の皆様、私の「読みにくい字」をどうか暖かい目で解読してやって下さい。お願いします。頑張ります。


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by nikikai_sapporo | 2016-01-12 17:14 | Dr.池田高明
「深海」 
 
 先月、円山動物園での深海魚の展示会に行ってきました。(動物園でなぜ深海魚?という思いをもちつつ)

 もともと深海に対し興味があり、本を数冊持っていたので、写真でしか見たことがなかった深海生物を直接見ることができ、感動しました。
 
 早速、門から入ると、冷凍のダイオウイカの展示が・・・

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 通常のイカのサイズを超絶したスケールです。

 このダイオウイカは胴体部が約2メートルにもなる巨大イカです。こんなにも巨大なイカが水中を浮遊できるのは、体に塩化アンモニウムを含んだ体液を大量に含んでいるからです。ちなみに、その味は、アンモニア臭が強いうえ、とてもしょっぱく不味いらしいです。よく思うのですが最初に何かを食べてみた人ってすごい勇気ですよね。僕なんかは、珍しい果物なども食べたいとは思わないタイプなので、このイカは、見た目から美味しくなさそうですし、よくも臭いのに食べたなと思います・・・。
 
 こうした巨大生物が存在する深海とは、水深200mよりも深い領域を示し、そこは太陽光も届かず、高圧かつ低温であり、本来生物にとってはとても過酷な環境です。
 そこで生きる深海魚というと、一般にグロテスクな形をしているというイメージがあります。しかし、どうしてそのような形態をしているのかという点に着目すると、それぞれの形態は非常に合理的に深海独自の環境にマッチしています。また、衝撃的な生態のものが数多く存在します。

 たとえば、深海にいる生物で、冬の鍋で馴染みのあるアンコウも、実は面白い繁殖様式をもっている種類がいます。
 オニアンコウは、2センチほどのオスが約10センチのメスに出会うと、鉤状の歯でメスの体にかじりついて、離れなくなります。オスの内蔵はやがて収縮してメスの血管とつながります。まさに一体化するのです。オスは繁殖の役目を終えると、メスに吸収され、最後はメスの体のイボのような存在になります。まさに究極の愛の形?なのかもしれません。これも、両者が離れず成熟することで受精の確率を高めるためと考えられており、合理的とはいえ、なんだかオスは切ないですね・・・。

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 フクロウナギは、人間とは逆で顎の骨が巨大で、頭が顎の骨の上に乗っかっている形をしています。不要なものは切り詰めて口の大きさだけに特化しています。これも深海は非常に獲物が少ないので、大きな口を開けて大量の海水を口に入れて、微生物を食べるためです。同じ、地球上の生物とは思えない姿です。

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 ホウライエソは、大きな口に鋭い牙をもっています。歯は噛み切ったり、噛み砕くためだけでなくとらえた獲物を逃さないためです。頭を上に跳ね上げ、下顎を突出させ歯で獲物をとらえて、そのまま丸呑みします。呑み込む際は、顎を脱臼させています。地上でいうと、蛇に似た摂食方法ということでしょうか。人間の場合、大口開けて食べるな、と言われるくらいなのに・・・。

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 これらの生物の顎関節の構造がどうなっているのかが気になり、骨格標本などないか探してみたのですが、今回残念ながら、見つけることができませんでした。(もっと時間をかければあったかもしれませんが。)やはり深海魚は、目的の生物を生きた状態で捕獲、観察したり、標本化することが困難な種類が多く、謎に満ちています。
 今回、深海の生物の多様性に注目することで、生命にとって「食」がいかに大切かを再認識させられました。それと共に、そこに関わる仕事をしていることの重要性、責任を感じ、さらに臨床を頑張っていこうと思いました。

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by nikikai_sapporo | 2015-02-11 14:02 | Dr.池田高明
「味」のはなし 

 今月は、初めて池田が担当させてもらいます。

 さて何について書こうかと迷った結果、初回ということで、歯科医師らしく(!?)食に関するテーマでいこうと思います。

 そんな訳で、テーマは「味」についてです。
 最近、「味のなんでも小事典」なる本を読んだので、僕自身が知らなかったこと、興味をもった点などの感想をまじえつつ、書いていこうと思います。

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 最初は、味に関する基本からです。

 味には基本5味があります。
 5味とは、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味です。
 そのなかで旨味のもとは、日本人の池田菊苗により、1908年に「だし昆布」からグルタミン酸として最初に発見されました。その後、「鰹節」からイノシン酸、「椎茸」からグアニル酸が旨味成分であると次々に確認され、1980年代になって、ようやく旨味は世界に味の基本5味の1つであると認められたのです。今では、「UMAMI」と学術用語にもなっています。

 2013年12月4日、ユネスコにより「和食」は世界無形文化遺産に登録することが認められたのは、記憶に新しいですよね。これも和食が伝統的で、季節感を表現しているなどの面に加え、最大の特徴である新鮮な素材を引き立てる「だし」の存在が、その登録に大きく貢献したのではないでしょうか。昆布、鰹節、椎茸などからとられる「だし」(旨味成分)を通じて、和食の価値、素晴らしさを世界にアピールし、改めて評価されたことは、日本人としてとても誇らしいことだと思いました。

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旨味を含めた基本5味については、歯学部の学生なら必ず生理学の講義を受け、歯科医師国家試験にも出題されるため詳しく勉強します。ところが、これまで辛味や渋味などについて学ぶことがありませんでした。いや、自ら学ぶ姿勢が欠けていただけかも・・・。


 まず、なんと辛味や渋味は「生理学的」には味ではないらしいです。
 では何なのでしょうか?

 辛味は、痛覚。渋味は、触覚なのです!

 辛味は、痛覚・触覚・温度感覚などを伝える神経から脳へと刺激が伝達されます。一方、渋味は口の中の粘膜に存在するタンパク質が、渋味成分と結合することで引きつった感覚を引きおこし、感じているのです。

 確かに辛いものを食べると、口の中が痛くなったり、渋いお茶を飲んだりしたときは少し舌が痺れたような感覚になった経験はあると思います。さらに、辛味が後からじわじわくるのは、辛味物質が何層にもなる上皮の細胞膜をゆっくり通り抜けていくため、感じるまでに時間がかかるせいであり、一度しみこんだ辛味成分は唾液で簡単に洗い流されないため、辛味は長く続くらしいです。いずれも感覚的には理解していたことですが、科学的根拠についてきちんと理解していなかったので、合点です。

 次に、「酒の味」について書かれている章では、日常、私たちは、「キレがいい」、「のどごしがいい」などと酒の味を評価していますが、それは一体どういうことなのか?また、どうして、「一杯目のビールが美味しいのにだんだん苦く感じるのか」などについて書かれています。お酒好きな方はぜひ一読されると面白いと思います。

 私たちは、基本5味のほか、辛味などの化学的刺激、温度などの物理的刺激なども含め、総合的に味覚を形成しています。ほかにも、嗅覚・視覚などの要素も重要で、味に深く関与しています。これらのバランスがとれているとき、人は美味しいと感じるため、きっと料理の上手な人、プロの料理人はこのバランス感覚が優れている人なのだと思います。

 僕も簡単な料理はしますが、センスがないため、「クックパッド」や、国分太一の「男子ごはん」といった料理番組のレシピを頼みに、調味料をしっかり計量して行います。当然レシピどおり作れば必ずうまくいくわけでもなく、本来はレシピに書かれていない部分までいろいろ推察して料理すべきなのでしょう。しかしそのレベルに至っていないので、とりあえず書かれていることを可能な限り忠実に再現することでいっぱいいっぱいです・・・。

 食事を本当に美味しく食べるには、料理の味つけだけでなく、誰と食べるか、どこで食べるかなどの環境因子、そして、美味しく食べられる口腔環境も大切です。

 歯科医師として、たくさんの人に美味しいものを楽しんで食べていただけるよう、これからも知識の習得と、技術の研鑽を続けていこうと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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by nikikai_sapporo | 2014-04-01 00:33 | Dr.池田高明