歯科医師が綴るコラム集やお知らせなど【二期会歯科クリニック】札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F/TEL:011-251-2220


by nikikai_sapporo

カテゴリ:技工士:横田( 2 )

「熱帯魚飼育について」 

 今月は技工士の横田が担当します。

 今回は僕の趣味をちょこっと紹介します。それは、熱帯魚飼育です。

 熱帯魚と一言でいっても、お祭りの金魚からアロワナなどの巨大魚、はたまた淡水か海水か等々、飼おうと思ってる生体によって、飼育環境が全然変わってきます。

 その中でも今回は私の飼っている海水魚の話をしたいと思います。海水魚、つまり海の生き物は多種多様で、クリオネなどは冷たい海に住んでいるので、当然クマノミなどの暖かい海に住んでいる魚とは同居できません。ですから飼育をはじめようと思った瞬間(僕の場合はクマノミ)、そのメインとなる魚にあわせた飼育環境を作っていくことからはじまります。

 まずは「水槽」。これはできるだけ大きいほうが飼育は楽になります。なぜなら、小さい水槽だと、魚の排泄物や水の蒸発により水質を安定させることが難しいからです。でも大きな水槽を買うことは家族の理解もなかなか得られず・・・、我が家では45cm水槽を使っています。

 次は「フィルター」。私が飼育をはじめようと思っていろいろな本を読み漁っていた頃、ナチュラルシステムなるものが流行っており(ほんとはもっと前からかも?ですが)どうせ買うならこれに挑戦してみようということになりました。一般的な飼育法は、フィルターの中に「ろ材」を入れ、ろ材の中のバクテリア(好気性バクテリア)により魚の排泄物(アンモニア)を、毒性が低く、魚にとってほぼ無害な亜硝酸~硝酸塩に分解してもらうというものです。しかしナチュラルシステムはまったく「ろ材」を使わない飼育法なのです。なぜ、この飼育法が出てきたのかと言うと、魚には無害な硝酸塩も、珊瑚やイソギンチャクにはこの硝酸塩は有害なものになってしまうからです。せっかくクマノミを飼うんだったら、珊瑚も飼いたい!という発想になり、自然とこの方法で飼うことになりました。ナチュラルシステムにおいて、ろ材を使わずどうやって飼育するのかというと、簡単に言うと、水槽の中に自然界とほぼ同じサイクルを作ってしまうシステムです。それは、硝酸塩をもう一段階分解させて窒素に変えて完全に無害にできれば、自然界と同じサイクルができます。その役割を果たしてくれるのが嫌気性バクテリアです。このバクテリアは酸素を嫌うので、水槽の底に厚めに珊瑚砂を敷きます。この厚く敷くと言うのがミソで、ここに嫌気性バクテリアを増殖させるのです。あとはライブロックと言われる岩を組んでいきます。これは、死んだ珊瑚の骨格が風化し新たな生き物がいろいろ付いた状態の岩のことです。この岩にはすでにバクテリアなどが付着しているので、状態のいいものをショップで探し出すことが重要です。基本的にはこれだけなのですが、圧倒的に自然の海と違うのが水量です。もしこれだけで、45cm水槽に魚を入れたら1匹でも長くは生きられないかもしれません。そこで、アンモニアが硝酸塩に分解される前に、強制的に水槽の外に取り出してしまう装置(プロテインスキマー)を使います。これで、アンモニアを取り出し、残ったアンモニアは底砂とライブロックで分解してもらう。これがよくあるフィルターを使った濾過ですと、アンモニアはすぐ硝酸塩に分解されてしまうのでプロテインスキマーでは取り除けなくなってしまいますし、嫌気性バクテリアとのバランスがとれなくなってしまいます。一見難しそうですが、1年位はまめに試薬など使って濃度などを測っていたものの、今では、全くなんにもしていないです。完全にこのシステムが機能すると水換えも要らないことになります・・・が、なんとなく1年に1回は3分の1程度水換えをしています。あとプロテインスキマーは海水に含まれる微量元素も取り除いてしまうので、添加物と蒸発分の真水は足していきます。あとはガラスに付いたコケ取りぐらいのメンテナンスで、ズボラな僕でも維持することが出来ています。

 そんなこんなで思いつきではじめた熱帯魚飼育ですが、気が付けば10年目を超えていました。

二期会

▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-2220
[PR]
by nikikai_sapporo | 2013-12-01 01:54 | 技工士:横田
「輸入品の補綴物」

今回のコラムは初めて技工部(技工士:横田)が担当します。
皆さんはこのような新聞記事を記憶していますか?

c0130091_7322131.jpg


 差し歯や入れ歯などの補綴物は歯科技工士と呼ばれる職業の人たちが作っているのだと、皆さんは思っていませんでしたか? 実はぼくも思っていました。それら(補綴物)は歯科医師もしくは歯科技工士でなければ作ってはいけないことになっているのですが・・・それは我が国の法律であって、必ずしも海外では通用しないわけで、国によっては資格制度そのものが無かったりするのです。
 最近、そのような国から、様々な補綴物が輸入品として国内に供給されているようなのです。輸入補綴物が増えた要因のひとつは、国内で作るよりも、安価だということです。私たち技工士もそのような価格競争に巻き込まれ大変な思いをしていますが、歯科補綴物は一般の工業製品とは違い、安易に輸入に頼っていいものではないと思います。

 それでは、補綴物がなぜ安易に輸入に頼ってはいけないのでしょう?まず、そこでつくられた製品がどんな金属で作られたものなのか、チェックしにくいという点です。2008年2月米国で中国から輸入された補綴物の一部から210ppmの鉛が検出されたと報じられました。米疾病予防管理センターは「少量のため健康には影響ない」としましたが、口の中に常置される補綴物に鉛を使用する ということは考えられないことだと思います。
 次に問題となるのが、時間と精度です。歯科医師と技工士は、できるだけ精度が高く、各患者さんに最適の補綴物を作製するため努力していますが、日常臨床ではときおり模型などに狂いが生じ、補綴物のちょっとした手直しや作り直しが必要になることがあります。このような場合、海外発注の補綴物は模型の輸送だけでも相当な時間がかかりますし、時間がかかるゆえに精度が低く調整や修正が不十分な補綴物がそのまま装着されてしまう危険性があるのではないでしょうか。これでは患者さんの不利益になってしまいます。

c0130091_7325535.jpg
- 補綴物いろいろ -

 当院には私を含めて4名の技工士が常勤しています。国内で認可を受けた安全性の高い金属を使用し、各々患者さんに応じた補綴物を歯科医師と密に連絡を取り合い、相談しながら作製しています。
 補綴物の手直しや作り直しが必要な場合も、できるだけ迅速に対応しています。このような点が、私たち技工士が院内に常勤する大きなメリットであると考えています。これからも私たちは、安心安全な精度の高い補綴物を作っていきたいと思います。


▽総合的な治療が可能な歯科医院です
医療法人 二期会歯科クリニック / 矯正歯科 小児歯科 歯科口腔外科 審美歯科
札幌市中央区北3条西2丁目 NC北専北3条ビル8F TEL:011-251-2220
[PR]
by nikikai_sapporo | 2009-11-07 07:37 | 技工士:横田